歴史
150年の伝統が詰まったふとん
「丹羽ふとん店」のふとんに対するこだわりは、「素材・技」。これがすべてです。
熟練の目利きによって選ばれる良品な素材(綿)は、末長く使用出来る耐久性だけでなく、職人のアフターケアで何度でも蘇ります。
品種によって異なる綿の違いを見極め、丹羽ふとん店独自の綿の配合で作られるこだわり。
一連のふとん製作をすべて職人の手作業によって行うからこそ出来るきめ細かな気配りや調整によって、
末長く心地の変わらないメンテナンス性の優れたふとんが出来上がるのです。
保温性・吸湿性に優れた綿の品質は、ふとんの心地の要です。もともと綿打ちから始まった「丹羽ふとん店」のふとん作り。綿打ちに対して最良な綿を求め、常に細心の気配りを兼ねています。綿の密度、粘り、硬さ、すべてを細かく見極めます。天然素材だからこそ、品種や風土によって大きく変わる綿の品質は、職人の目利きによって選定され、理想の硬さ・柔らかさを追求し、配合されます。
大きく3つに分けられた繊維の長さ・太さの異なる木綿を、異なるそれぞれの綿の持ち味を生かし、丹羽ふとん店独自の絶妙な割合で配合されます。柔らかくじんわりと体に馴染み、適度な弾力、しっかりした保湿性のあるふとんは、この配合が大きく影響しています。長年の伝統からなる知恵と、熟練した手作業で行われるこの絶妙な匙加減が、丹羽ふとん店の真骨頂です。
木綿を主体としたふとん作りは、天然素材のため、季節によって大きな変化が伴います。
春夏秋冬それぞれの環境づくりから始まり、素材の変化を肌で感じ、見極め、その日その日の異なる手作業があります。
同じ工程の繰り返しの中でも、微妙な変化を直接感じ得ることができる、手作業で作る大きな利点です。
綿を整え心地を作り、ふとんのシルエットを作ることに、職人の技術が顕著に表れます。ふとんの一番の美しさは、「ふとんの角」とも言われ、職人の後術が大きく影響される部位です。この部位が綺麗に仕上がるふとんは、型崩れを起しにくく、ふとん本来の美しいシルエットをいつまでも保持します。心地・美しさの機能美を備えたふとんは、熟練の職人だからこそできると言っても過言ではありません。
素材作りからはじまり、それに伴う環境作り…ふとんづくりの工程をすべて手作業で行うことにこだわっているのは、天然素材を扱う上で、必要不可欠だと考えます。またふとんは、直接人の肌に触れるものだからこそ、手作業の感覚によって、より心地よい加減が表現できるとも考えます。人の手でしか表現できない最良なカタチや心地があるが故に、真綿引きなどの些細な工程にも意味があります。